2008.06.15 Sunday
ちょっとした杉の実験
杉の床材を貼っていて思ったのですが杉って柔らかく肌触りが気持ちがいいけれど、柔らかい分とても傷つきやすいのです。そこで角材のおとしをプレス(ばかでかい機械式の万力みたいなもの)で圧力をちょっと強めにして押してみたところ、30ミリの厚みが25ミリになってしまった。杉の圧縮加工は、飛騨産業などがもっと多様で複雑な成形で実践していて、面白いと思っていたのですが、かんたんに出来る範囲なのだが試してみるとより理解が深まる。本来針葉樹は、強度を必要とする家具にはあまり向かないが日本には杉に限らず針葉樹の資源がたくさんある。普段家具の材料として扱うことの多いナラ材などは北海道産のものが入手困難でロシア産が多いと聞く。まだまだだいぶ先のことなのかもしれないが今後ナラなどの広葉樹が入手困難になるかもしれない。うーん針葉樹に対する興味は尽きない。その後、25ミリになった杉は5日後に27ミリまで戻ってしまいました。最先端の技術やプレポリマー塗装などで木の動きを止める方法もあるのだが、本当にごく個人的な趣向ですが自分はオイル塗装の肌触りが好きでウレタン塗装は質感があまり好きではない。杉は素直に厚みを持たせて強度をとり形にしていくほうがいいのかな?